Les Misérables




個人的に青春の思い出がつまった作品Les Misérablesが公開された
高2年のほとんどの時間をこの曲に捧げたこともあってか
この映画の公開の感激は一入

クリスマスイブに大好きな人達とみんなでみたが、1時間で
抜けてしまうくらいみんなでみるにはハードルが高いムービーだった

12/24の電車で号泣する自分はイブに振られた残念な女の子に
見られただろう

なんだろう、こんなにも心を揺さぶる曲って他にあるんだろうか



Les Misérables 惨めな人々
ビクトルユーゴーはこの作品をどんな気持ちで書いたのだろうか

主に悲しみである

この時代に生きる、飢えや貧困の苦しみ
殺し合いの苦しみ、裏切りの苦しみ




苦しみの中にも希望や愛は芽生えるのである

諦めと過酷や棘の中にも優しい救いはやってくる
そして、残酷な結末も容赦なく




この映画の世紀に残る名シーンは
アンハサウェイが熱唱するI dreamed a dreamであろう

来年度のアカデミー賞候補ともいわれる
1800円でこのシーンが観られるのなら
観ていない人はバカなんではないかというくらい

帰宅の電車を涙で濡らしたのも
1時間で嗚咽をとめられず退出してしまったのも
このシーンのせいだ

正直、悔しいと思った

I had a dream my life would be
So different from this hell I'm living
So different now from what it seemed
Now life has killed the dream I dreamed.

こんなに残酷な歌詞があるだろうか?
と思っていたが、旋律の美しさに何度も涙してしまう



そしてI dreamed a dreamに負けないのが
ON MY OWN

私は個人的にはこの曲が一番好き

On my own
Pretending he's beside me
All alone
I walk with him till morning
Without him
I feel his arms around me
And when I lose my way I close my eyes
And he has found me

わたしの中で唯一残念なのはこの曲への経緯を省略してしまったこと
彼女のI love himは正気の沙汰ではないはず



この映画が素晴らしいのは物語では決してない

その音楽、旋律だ

もちろん、忠実かつ芸術的、ドラマティックに表現した
その世界は素晴らしいと思うが
音楽なしにはありえない

きっと字幕がなかったとしてもあなたは涙してしまうだろう
視覚よりも聴覚を使うべき映画である




この作品のテーマは生きる辛さ、そして愛

現代の生きる辛さとは一線を隠した
本物の生の苦しみ、すぐそこにある死
愛を与えられぬものは容易く生を失う

運よく愛を受けたもののストーリーのみが続き
愛が生のストーリーを紡いでいく

裏切り、物事のタイミングにより途中で途切れる生

I dreamed,,,,,,,幸福な人生の始まりとその続きは
罪のない軽はずみな道の別れから
ある女の人生と望みを絶望に閉じてしまうことがある



愛を受けたものの人生はどうだろう
コゼットは映画では愛を受け続けた人生
ハッピーエンドに描かれている

There is a castle on the cloud
I like to go there in my sleep

を歌っていた頃のコゼットを象徴とするこの作品であるが
映画ではそこが救いにあなるのであろう



愛というものは一体誰から受け取れるものなのであろう

両親?
配偶者?
パートナー?
子供?

どれがいてもいなくても人間は常に愛を探し求めて生きる
生き物にみえる

愛があらずとも生けるこの時代もそこが変わらないのは
この映画のキャッチのように愛は生きることだからであるかもしれない


あなたが愛に溢れた人間なのか、
それとも愛のかけらもない欠けた人間なのかは
この映画をみて感じることに顕著にあらわれるであろう

わたし個人はこの旋律に共感できる人と
人生を共にしたい

そしてこの曲に時間を捧げた頃のように
ひた向きに努力する感覚を取り戻したいと思う

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