箱で簡潔する物語



最近友達に教えてもらった結婚できないアラサー女子をテーマにした漫画

東京タラレバ女子
http://matome.naver.jp/odai/2141336863123124701

高級エステの施術の最中に「ところで私達なんでこんなことしてるんだろう。これで結婚できるのかな?」と女性3人が問いかけるシーンがスクショで送られてきて、これはただ事じゃないとついついkindleで全巻買いしてしまった

結婚ができないこと、交際ができないことが
なぜ悪と捉えられるのか?

それはきっと、評価(お墨付き)に依存した社会と人間の構造にあるのではないかと思う
仕事ではもちろん、お客さんに評価を得られなければ対価はもらえない
組織でも上司やまわりに評価(おすみつき)をもらうことが大事なんだろう

そして女性が女としての評価(お墨付き)をもらうというのが、
結婚なのではないか

女としての評価が喉から手が出るほど欲しくて
アラサー女子はタラレバ女子に揶揄される
お墨付きを得た女性になるために必死な女になる

この原因は私達が箱から箱を行き来する生活を送る
私達のライフスタイルにあると思う

箱というのは、自宅という箱、会社という箱、それを行き来する電車という箱
私達日本人(都心在住)の人々の生活は箱の中で完結する

時に居酒屋という箱もあるかもしれないが
箱to箱の生活では、それは斬新なアイデアもインスピレーションも湧かないし
箱の中で都合良く平均化されたアイデアが常識になってしまうんだろう

箱の中では評価が絶対だ。だから評価をひとつでも得られないと不安になる
そしてその箱で生きるのが辛くなる
だからお酒を飲む、甘いものを食べる、嗜好品をとりまくる
人に当たり散らす、不定愁訴を抱える…

一方その評価を得た時の喜びは快感ものだ
SNSで発信をして、私は、あなた達より幸せなんですよというアピールをする

(SNS特にTwitter、インスタグラムは基本的に、私はあなた達より幸せなんですよ)という使われ方をしているように思う。

しかし箱には終わりがない。箱の中を生きる限りは、箱の中の人々が気になってしょうがない。比べる、比べる、比べる…。

俯瞰的にみてみよう。悪は、評価がもらえないことなんじゃない
箱を往復するライフスタイルを変えないこと
自分を箱にあわせてしまうこと
箱から抜けようと思わないこと

なぜ1つの箱が絶対的なものと感じてしまうんだろう
その箱は居心地がいいから
考えることなく、無事に毎日がすぎるから?
暇や孤独が怖いから?

とにかく体や心からサイレンがやまないなら箱から飛び出してみること
そうしたら自分は、やっぱり箱の居心地がいいのか、
箱がなくても生きて行ける強い個になれるのか見えてくるだろう






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